AWS SAPに合格する勉強法|現役エンジニアが実体験から解説
はじめに
AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル(以下、AWS SAP)は、AWS資格の中でも難易度が高い資格の一つです。
- 何から手を付ければいいのかわからない
- 模試を解いても点数が伸びない
そんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では実際にAWS SAPに合格した経験をもとに、合格するための勉強戦略と具体的な対策を解説します。
AWS SAPは難関資格ですが、対策すれば十分に合格可能です。

本記事では、以下のような方に向けて実体験ベースで解説します。
想定読者
- AWS SAPに挑戦したい方
- AWS SAA(アソシエイト)を取得したものの、AWS SAPの難しさに壁を感じている方
- 模試の点数が伸びず、勉強方法に不安を感じている方
筆者のAWS経験・保有資格
【保有資格】
・AWS Certified Security – Specialty(以下、AWS SCS)※2025年3月取得
・AWS Certified Machine Learning – Specialty(以下、AWS MLS)※2025年9月取得
→AWSの中でも難易度が高く設計力が問われるスペシャリティ系の資格を複数保有
【AWS経験】
・2021年12月からAWSの利用を開始
・各種サービスに触れながら学習・理解を深めてきた
試験概要
AWS SAPは「幅広いサービスの要件に応じた最適なアーキテクチャ設計力」が求められます。
実際の出題では以下のような特徴があります。
- 複数サービスを組み合わせた設計問題が中心
- 正解が1つではなく「最適解」を選ぶ必要がある
- 長文シナリオ問題で読解力も求められる
以下のAWS資格の難易度イメージのとおり難易度が高いです。

以下、2026/03時点の情報です。最新情報は必ずご確認ください。
| 試験名 | AWS Certified Solutions Architect – Professional (SAP-C02) 試験 |
| 試験時間 | 180分 |
| 出題形式 | 択一選択問題、複数選択問題 |
| 問題数 | 75問 (うち10問は採点対象外) |
| 合格ライン | 750(満点は1000) |
| 試験日 | 随時 |
| 試験場所 | Pearson VUE テストセンターまたはオンライン監督付き試験 |
| 受験料 | 300 USD ※¥44,000(税込) |
| 合格発表 | 試験終了後 5 営業日以内 |
| 有効期限 | 3年 |
| 受験要件 | なし |
| 再受験ポリシー | 不合格になった日から 14 日間経過すると、再度受験できます。 |
本試験のコンテンツ分野と重み設定は、試験ガイド (SAP-C02)より以下のとおりです。
- 複雑な組織に対応するソリューションの設計 (採点対象コンテンツの 26%)
- 新しいソリューションのための設計 (採点対象コンテンツの 29%)
- 既存のソリューションの継続的な改善 (採点対象コンテンツの 25%)
- ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速 (採点対象コンテンツの 20%)
使用教材
教材が多いと手が回らなくなるため、厳選した教材で理解を深めることが重要です。
①Webサイト:CloudTech
他のAWS資格(AWS SCS、AWS MLS)の取得でも使用し、AWS SAP対策でも問題演習としてフル活用しました。
✅ おすすめ理由
・問題数が多い(※2026年3月時点で299問)
・正解/不正解の解説が丁寧
✅ 使い方
・全問題を複数回解く
・間違えた問題は解説を読み込み理解を深める
※なお、利用には有料会員登録が必要です(詳細は公式サイト参照)。
②書籍:AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル 改訂第2版
「体系的に基礎から整理したい方」であれば、まず本書籍を読み込むことをおすすめします。
図が多く基礎的な知識を身に付けるのに有効です。
ただし、本書籍で基礎的な知識を身に付けたら問題演習に多くの時間を割くのがおすすめです。
ある程度知識がある方は、問題演習を先に進めて本書籍は解説を読んで分からなかった点を調べる活用方法もおすすめです。
勉強期間
約5か月 ※学習時間141.5h(1~19時間/週×23週)

1週目〜2週目:情報収集・戦略検討
・試験内容や対策方法を調査
・学習スケジュールを策定
3週目〜6週目:基礎知識のインプット
・テキストを中心に学習
・時間効率のためすべてを完璧に理解するのではなく、知らない部分を重点的に確認
7週目〜19週目:問題演習メイン
・CloudTechで問題演習を実施
・理解不足の問題はExcelに記録し、間違えた問題を一覧化
・不明点はテキストや検索で補完
20週目〜23週目:総仕上げ
・間違えた問題を中心に復習
・弱点の潰し込みと直前対策を実施
合格するための勉強戦略
大きく以下の3点を意識して学習を進めました。
1.モチベーション維持
難易度の高い試験のため、モチベーション維持が重要です。
私の場合は徐々に学習時間を増やすことで長時間の学習に慣らしていきました。
また、通勤時間などの隙間時間を活用し、スマホで学習することで習慣化を意識しました。結果、 日常生活の一部に組み込むことで無理なく継続できました。
さらに、学習後は意識的にリフレッシュすることで長期的にモチベーションを維持しました。

2.問題演習の解き方
可能なかぎり多くの問題について「なぜ正解/不正解か」を説明できる状態を目指しました。
1問ずつ
- なぜこの選択肢が適切なのか
- なぜ他の選択肢では不十分なのか
を自分の言葉で説明できるまで繰り返し問題を解きました。
その積み重ねで初見問題や応用問題に対応できるようにしました。
3.問違えた問題の整理
CloudTechは問題数が多いため、すべてを同じ優先度で復習するのは非効率です。
そこで以下のように1問ずつExcelに記入し、復習の優先度を一覧化しました。
✅ 優先度:高
・不正解だった問題
・根拠をまったく説明できない問題
✅ 優先度:中
・正解したが理解が曖昧な問題
✅ 優先度:低
・完全に理解できている問題
そうすることで受験直前期には理解不足の問題を重点的に復習し、効率的に合格率を高めました。
受験当日
制限時間残り30分程度残して全問題解ききったため、その後は見直しに充てました。
問題の難易度として体感としては、完全な初見問題は10問程度で残りはCloudTechの問題演習で触れたパターンの応用が多いと感じました。
そういった応用問題に対応するには、問題演習で正解/不正解の根拠を立てて考えることが大切であると実感しました。
受験後の感想
これまでに取得したスペシャリティ資格と比較すると、AWS SAPは出題されるサービスの範囲が非常に広いと感じました。
一方で難易度については単純比較が難しいものの、個人的にはスペシャリティ資格(AWS SCS、AWS MLS)よりもイメージしながら理解しやすいと感じる場面もありました。
これは、スペシャリティ資格のように特定分野の細かい仕様を深く問われるというより、AWS SAPは幅広いサービスの組み合わせや最適解を考える問題が中心であったためです。
おわりに
AWS SAPは幅広いサービスの「設計思考」を問われます。
- 各サービスの使い所を理解する
- 問題文の意図を正確に読み取る
- 要件に対して最適な構成を選択する
この3点を意識して学習を進めることで、合格に近づきます。
特に重要なのは「なぜその構成になるのか」を自分の言葉で説明できる状態まで理解を深めることです。
本記事がAWS SAPを目指す方の一助となれば幸いです。
