【AWS認定試験】駆け出し冒険者完全ガイド【資格選定/勉強法】
はじめに
私はお仕事でAWSを触る機会が多く、資格を複数個取得しています。
弊社では最近、AWS資格を取得する人が増えてきた(?)こともあり、「どうやって勉強したらいいんですか?」や「どの認定試験を取るべきですか?」などの質問をちょこちょこもらっていました。
そんな中、社内の勉強会で「AWS資格について初心者向けにお話をしていただきたい!」という要望をもらったので、せっかくならということで、この記事を書いてみました。
初心者向けということで、難しい単語を使わず、メタファーでお送りしたいと思い、RPG風の世界観に置き換えて、AWS認定試験の資格選定や勉強法についてお話します。
※イメージを掴んでもらうため、たくさんの画像がでてきますが、あくまで参考程度に!
それでは、どうぞ!
導入
AWS(アマゾン ウェブ サービス)……それは、200を超える強力な魔法(サービス)と、刻一刻と形を変える地形(アップデート)が広がる、エンジニアにとっての広大な「魔境」です。
資格を取ってみたいと思い立った皆さんは、コンソール画面や資格一覧を前に、「どこから手を付ければいいんだ……」と立ち尽くしているかもしれません。そんな皆さんのために、AWSギルドが発行している「冒険者ライセンス(AWS認定資格)」の歩き方を解説します。

冒険者のランク(認定レベル)
冒険者ライセンスの世界には、習熟度に応じた4つのランクが存在します。
※2026/2/1時点の情報です
【初級:Foundational 認定】見習い冒険者
まずは道具の名前を覚えるレベル。
- AWS Certified Cloud Practitioner
- 「火の魔法(EC2)は熱い」「聖水(S3)は腐らない」といった基本を理解します。
- AWS Certified AI Practitioner
- 「使い魔(AI)」の初歩的な扱い方を学ぶ入門コースです。
【中級:Associate 認定】一人前の冒険者 ★今回の本題★
複数の道具を組み合わせ、パーティの主力として戦える証です。
詳細は後述します。
【上級:Professional 認定】伝説の勇者
国全体の防衛や、数千人規模の遠征(大規模移行)を指揮できる、ギルド長レベル。
- AWS Certified Solutions Architect – Professional
- AWS Certified DevOps Engineer – Professional
- AWS Certified Generative AI Developer – Professional
【特級:Specialty 認定】特定の道を極めし者
一分野を極めたマスター。特定の属性にて、めっぽう強い。
- AWS Certified Machine Learning – Specialty
- AWS Certified Advanced Networking – Specialty
- AWS Certified Security – Specialty
※上級、特級の資格の内容については、初心者向けではないため、ここではあえて割愛します。
Associate 認定:5つの「ジョブ(職業)」を徹底解説
駆け出しエンジニアの皆さんが最初に目指すべき、「中級・Associate 認定」。
ここには5つのジョブが存在します。自分の好みのプレイスタイルを選んでみましょう。
① AWS Certified Solutions Architect – Associate
【ジョブ:パーティの要 / 城塞設計士】
- 得意技:高可用性の魔法・コスト最適化の盾
- 仕事内容: 「モンスター(急なアクセス増)に襲われても壊れない城(システム)を、いかに安く、頑丈に建てるか」という設計図を書く役割です。
- こんな人に:「まずは王道から!」「全体を把握したい!」という方。

② AWS Certified Developer – Associate
【ジョブ:魔道士 / 錬金術師】
- 得意技:サーバーレスの呪文・SDKの杖
- 仕事内容:「サーバー(重い装備)を管理するのは面倒だから、呪文(プログラム)を唱えた時だけ発動する仕組み」を作るのが得意。
- こんな人に:普段コードを書いていて、開発の効率を極めたい方。

③ AWS Certified CloudOps Engineer – Associate
【ジョブ:城塞の守護聖騎士(パラディン)】
- 得意技:継続的監視・自動修復
- 仕事内容:「城が燃えていないか?」を常に監視し、万が一HPが減っても自動で回復(オートスケーリング)するよう設定する、守りのプロ。
- こんな人に:「止まらないシステムこそが正義」と考える、インフラの守護神を目指す方。

④ AWS Certified Data Engineer – Associate
【ジョブ:王宮の図書館長】
- 得意技:情報収集のパイプライン・大容量倉庫の管理
- 仕事内容:大陸中に散らばった膨大な情報を集め、誰でも分析しやすいように整理整頓して保管する仕事です。
- こんな人に:「データこそが世界を変える」と信じる、整理整頓好きのエンジニア。

⑤ AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate
【ジョブ:魔物調教師(テイマー)】
- 得意技:AIモデルの育成・構築
- 仕事内容:データを餌として与え、AIという「賢い使い魔」を実働できるように訓練し、戦場(本番環境)へと送り出す役割です。
- こんな人に: 最新のAI技術を、「実戦兵器」として使いたい方。

最初のクエスト:どれから受けるべき?
推奨ルートは、圧倒的に 「AWS Certified Solutions Architect – Associate」です。
なぜなら、どのジョブに就くとしても、「どんな地形(ネットワーク)があり、どんな装備(データベース)があるか」を知らなければ、戦うことすらできないからです。
ただし、あくまで推奨です。やりたいジョブ(資格)があればそちらを優先することをおすすめします。「興味」はジョブを学ぶ上で、一番重要です。
効率的なレベリングの極意:最短でライセンスを掴む方法
「ジョブ(資格)の勉強って、分厚い攻略本(参考書)を最初から最後まで読まないといけないんでしょ?」
いえ、そんなことはありません。効率的な冒険者は、「最短ルート」でレベルを上げます。
以下は駆け出しの皆さんに送る、挫折しないための3つの鉄則です。
① 「攻略本」を読み込むより、まずは「戦場(過去問)」へ
多くの人が「まずは本を読んで理解してから問題を解こう」と考えますが、これは罠です。
いきなり過去問(問題演習)から始めてください。
最初の10問は全滅しても構いません。「何が問われるのか」を肌で感じてください。
書籍を丁寧に読むのは、問題でボコボコにされてからでも遅くありません。
② 「解説」こそが最強の魔導書
問題を解き、その「解説」を熟読すること。これが一番の修行になります。
問題を解く → 解説を読む → 「へぇ〜、この魔法(サービス)はこう使うんだ」と納得する。
これを繰り返すだけで、試験合格に必要な知識は自然と溜まっていきます。
③ 「8割の理解」で突き進め
Associate試験は、その分野の「博士」になるための試験ではありません。
「なんとなく、こんなものがあるんだなー」という、ざっくりとした理解で十分です。
実務で必ず使うとは限らないマニアックな知識も含まれています。
そこに時間を溶かして「資格勉強、苦しい……」と燃え尽きてしまうのが一番の損失です。

最後に:ライセンスは「スタート地点」
効率よくジョブを習得するべき最大の理由は、「本当の冒険(仕事)はライセンスを取った後に始まるから」です。
全部を丁寧に理解しようとして3ヶ月かけるより、効率重視で1ヶ月で合格する。
そして、浮いた2ヶ月間で、手を動かして「自分で何かを作ってみる」。
これができれば、まさに一流の冒険者(エンジニア)への第一歩です(私も日々、実践中です)。

おわりに
AWSの世界は、半年も経てば新しい大陸が出現し、魔法の効果が変わります。
合格証書は、あなたが「最低限、この大陸で生きていける」と認められた証。そこから先の深い知識は、実戦のなかで身につければいいのです!
まずは、少しでも興味の引っかかる部分を作り、行動に繋げてもらえると幸いです。
