AI倫理について考えよう!

皆様、AIを使っていますか?
現在、プログラムの開発をしている方は使わない日はないと思います。
この記事はAIに疑問を訪ねたり、愚痴のはけ口にする人からプログラム開発をする人まで幅広い層に向けて記事を書きました。
AIをこれから使う、たまに使うくらいといった方も是非読んでいただけると幸いです。

AI倫理とは

AIを利用するときに用いられる倫理観です。

AIを開発・提供・利用する時に、人や社会へ不当な不利益や被害を与えないようにするための考え方、行動基準と理解していただければと思います。

AI倫理において意識する5つのポイント

具体的にAI倫理で重視される以下の5点を紹介させていただきます。

「公平性」

AIを利用する際に特定の属性を持つ人に対して差別的判断をしないようにすること
例:採用選考時に使用するAIには個人の能力ではなく関係のない属性(性別や人種など)で不利益な判断を与えないようにする。

公平性を確保するためにAI利用によって不利益を受けた人が異議を申し立てられる仕組みを設けることも大切です。

一般的な利用者側も「AIの回答には偏りがあるかもしれない」といった可能性を前提にすることが重要です。
異議申し立てを可能にする仕組みを設けるためにも以下の「透明性」が重要になってきます。

「透明性」

AIが使われていること、どのような情報をもとに判断をしているかが利用者にもわかる状態にしておくこと
例:AIによる採用選考時にAIが使用されていること、どのような能力から判断されているかわかるようにする

AIが利用している情報の説明を求めたときに回答を求めることができることを事前に利用規約やプライバシーポリシーを読んで確認しておきましょう。

AIを用いた画像、文章を公開する時はAIを用いたことを明記することも透明性に繋がります。

「プライバシー」

個人に関する情報を必要以上に集めずに同意や正当な目的がない場合は利用しない
例:個人の名前や住所などをAIの精度を高めるために利用しないようにする。正当な目的がある場合は同意を得て、必要な期間利用する。

利用者側も入力する情報を自分で把握、管理しなければいけません。
例えばAIを利用してメールの文面を作成する時に、名前を仮名に置き換えたりするといった対策もできます。

「安全性」

AIによる不正利用や誤作動で被害が発生しない様にする
意図的に悪用をしない
例:AIに危険な操作を行わせない
フェイク画像やフェイク動画で他人を貶める

AIは想定外の利用方法で利用されることがあります。
AIを開発・提供する立場の方は想定外の使い方や攻撃を受けた場合も安全に利用できるかを検証、用意する必要があります。

生成した画像や情報を鵜吞みにして拡散しないといったことも安全性を考える上で重要です。

「責任の所在」

AI利用による問題が発生した時に説明、責任を負う人を決めておく
例:最終的な決定権、責任は人間が持つ

最終的な責任は利用者にもあるという意識を持ちましょう。

AI利用による出力に誤りや問題があった場合は訂正や削除を行う責任を持つことが大切です。
AIは責任を取れません。例としてOpenAI(ChatGPTなどのサービス)の利用規約には
「当社のサービスから得られたアウトプットの使用はお客様ご自身の責任であり、アウトプットを唯一の真実若しくは事実の情報源として、又は専門家のアドバイスの代替として依拠しないことに、お客様は承諾し同意するものとします。」
とあります。AI利用時の責任の所在は理解したうえで利用していきましょう。
https://openai.com/ja-JP/policies/row-terms-of-use/ [1]

ここまで読むと

開発、提供をしていなくてもAI利用による被害を受ける可能性があることを理解できると思います。

AI利用による被害を受けないように開発、提供する方はもちろん、利用者についてもAI倫理を考えていく必要があります。

実はAI倫理にもガイドラインがあったりします

AI倫理って何?難しいよ。そんなことを思うかもしれません。

内閣府からは人間中心のAI社会原則というガイドラインが発信されています。

https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/ningen/ningen.html [2]

こちらのガイドライン以外にも総務省や経済産業省などからもビジネスサイド向けやAI開発者向けのガイドラインが発信されています。

AI倫理について難しく考えている方は是非ガイドラインを確認しましょう!

ガイドラインをベースにAI倫理観を理解してAIを適切に利用できる判断力を身につけられるようにしましょう。

おわり

AI倫理についてみんなで考えていこう!と長々書かせていただきました。

AIは便利な道具ですが、倫理観が伴っていない場合は自分はもちろんのこと、周りに被害を伴う可能性があります。
幼い子供が危険性を理解せずに包丁を扱うことと同じです。

すべての人が気持ちよく過ごせる世界にするためにAIの利用方法についてこれからも考えていただけたらと思います。

便利でよい世の中を目指しましょう!ありがとうございました。

参考文献・出典

[1]総務省・経済産業省(2026)『AI事業者ガイドライン』
(URL 2026年6月29日閲覧)

[2]OpenAI「利用規約」
(URL 2026年6月29日閲覧)

画像はOpenAI社 ChatGPTから画像出力を行いました。